宝塚おどり絵/ファイン・ロマンス　雪組　東京公演プログラム＜中古品＞

商品説明

種別

公演プログラム

組

雪組

発売日

1947-04-01

出演者

商品内容

【宝塚おどり絵】

第一景　あやめ
　背景はあやめの池と八つ橋。若衆二人と女一人が団扇を手に立っている。元禄風な静かで美しい詩の朗讀が織る様に交る――。

第二景　夜櫻
　加茂川と橋、祇園の夜桜を背景にだらりの蕾も艶めく京娘の踊りと唄。

第三景　鶯
　これも橋に因んだ詩情豊かな日本舞踊。のどかな鶯の精の舞姿。

第四景　鶯娘
　有名な鶯娘。花里いさ子のあでやかさ幻想的な味の深い日本舞踊の粹。

第五景　神田祭
　舞台は神田の夏祭り風景。全員の華麗な総踊りの内に激しい雷雨。柳の根元に一人の若者が踊り疲れて足が利かず、元の形に寝て終う。印象的な音楽の中に幕が下りる。


【ファイン・ロマンス】

天國劇場の演出家であり、俳優であるロバートは愛人ジェーンと共に、常に天國劇場で美しいショウを上演していたが、劇場の支配人バークレイは彼のショウがいつもキューピットのダンスと、ロバートとジェンの甘い詩ばかりなので、彼をマンネリズムから救う為に二人に一日の休暇と出張旅費二十圓とを与えて、地上の劇場にやる事になった。

十年前にはブロードウェイの人気者であった二人は、彼等が生まれた懐かしい地上へと喜び勇んで出発する。

最初に訪れた劇場では、彼等が地上にいた頃にも上演されていたショーボートの、昔懐かしい物語が相も変わらず人気を呼び、次の劇場では「君よ知るや南の国」の歌声が聞こえて、スペラータ姫と学生ヴィルヘルムの恋物語「ミニオン」が上演されていた。

久しぶりの地上のオペラを、三階の客席から呆然とみていた二人は、これから「椿姫」の舞台稽古を始めるからと退場を命じられるが、舞台稽古開始の直前に主役の二人が行方不明になって劇場が混乱している有様に、二人はマルグリットとアルマンの役をかって出ることになった。

舞台稽古は大成功に終わり、劇場の支配人はふって沸いたような新スターの出現に大喜びだが、その喜びも束の間に、ロバートとジェーンはは幽霊の本性発揮して舞台稽古終了と共に、姿を消してしまったので、劇場は又もや大混乱に陥る始末だった。

劇場見物に疲れた二人はアイスクリームで咽喉を潤したのは良かったが、彼らが地上にいた頃は十銭だったアイスクリームが、インフレに依って十圓になっている為に出張旅費の全部を出してもまだ足らず大閉口である。

併し、天国へ帰ってから、新圓の雨を降らす約束で学長からお金を借りて、二人は無事に次の劇場へ行くことができた。

最後に訪れた劇場では、スペインのミュージカルコメディ「恋の薬」が上演されて、ケザールやサンタレ博士が、客席に愉しい笑いをまき散らしていた。

地上の劇場見物を終わったロバートとジェーンは天国に戻り、美しい歌とダンスに満ちた新時代のショウを発表した。



※写真が掲載されているのは、春日野八千代・花里いさ子・照國佐智子・東郷晴子・天津乙女・乙羽信子のみです。

公演日

公演会場

日生劇場

原作

内海重典

監督

西川鯉三郎・内海重典