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「あかねさす紫の花」などを中心に描かれていますが、美しい写真とわかりやすい文章で、額田王を巡る中大兄皇子と大海人皇子の心の葛藤と両者の間で揺れ動く額田王の心情が伝わってくる舞台写真集だと思います。
卒業された一路真輝さんや花總まりさんの魅力も余すところなく伝えることのできた写真集だと感じました。
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心あたたまる植田先生の「おーい春風さん」(再演?)の他、今まで私にはストーリーが今ひとつわかりにくかった「傭兵ピエール」、「王家に捧ぐ歌」が解説されており、ビデオやルサンクで観るときに大いに役に立ちました。
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昨年、博多座での「あかねさす紫の花」の公演時のものと、1995年の再再演時のビデオを拝見させていただながら、こちらもたいへん懐かしく思いました。
再演を重ねるごとに、情景やセリフがわかりやすく感じています。
ステージアルバムで、おおよその概略を読ませていただいているという理由もあることとも思われます。
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たいへん懐かしく拝見いたしました。
植田先生の「ベルサイユのばら」(アンドレとオスカル編)では、現在の作品と比べてロザリーにも重点が置かれていることからも貴重な作品ではないでしょうか。
柴田先生の「新源氏物語」(再演)については、2015年の再々演では、ラストの光源氏の藤壺の宮への思慕が改めて追加・強調されているなど、わかりやすくなっており、このステージアルバムを拝見させていただいて、先生方のすごさに改めて感嘆させていただきました。
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初めて 観た宝塚のミュージカルはトップハットでした。私は子供のころからミュージカルが大好きで、特にフレッドアステアさんが主演した映画が良かったです。この朝夏まなと様と美咲凜音様が主演する改作が1935年に作られた映画よりもっと素晴らしかったです。朝夏様は魅力とカリスマで輝いています。トップハットを観るたびに終わりまでにずっと映画おしています。このミュージカルを心からお勧めします。
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このミュージカルは本当に素晴らしかったです。まあ様とゆりか様の演技がいつも通り素敵で、ユーモラスな場面には表情や台詞の言い方がとても面白かったです。
シトラスの風も鮮やかで愉快でした。衣装もコレオグラフィーも歌も、全部でした。特に、まあ様の踊っている姿が格好良くて、いつまでも見続けたいほどでした。
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柴田侑宏先生の万葉ロマン3部作のひとつで何回も再演されている名作です。
私は、BバージョンのDVDを楽しませていただきました。
明日海りおさんが、政治のためなら非情な策略も厭わない中大兄皇子を愛と友情を持った邪馬台国の風のタケヒコとは別の視点で演じてくれました。
ただ、その非情な中大兄皇子も、そばに太陽のように支えてくれる額田王がいないと、力を発揮できない?という弱さを彼女に吐露するあたりが人間的で良いと思います。
額田王は、中大兄皇子の非情さに反発しながらも、その力に惹かれていく、あるいは、彼の政治的な孤独感を知ったためか、だんだんと愛していくようになっていく姿が良く表現されていたと感じました。
でも、何といっても万葉集などで有名な蒲生野での大海人皇子とのお互いを想い歌う相聞歌のあとでの額田王のセリフ「こうして見つめ合っているだけで、心は通じます。」が、私のお気に入りです。
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柴田侑宏先生が、クロード・アネの「マイエルリンク(マイヤーリンク)」を世界で初めてミュージカル化された作品と伺っています。
オーストリア帝国の皇太子ルドルフとマリー・ヴェッツェラ男爵令嬢とのひと時の楽しい恋は、皇太子の妻の母国との外交問題の危険性や次期皇帝の座を巡る政治的な問題に翻弄されていきます。
最終的に、二人は追い詰められて死を選ぶのですが、マリーの「お話の終わりに、ルドルフとマリーは、一緒であれば最後はめでたしめでたしですわ。」「逝くときはいつかはおっしゃらないで、その必要はないから。」の言葉は、死出の旅と解かっていても、全面的にルドルフを愛し、信頼している証であり、思わず胸に込み上げるものがあります。
エンディングで雪の中をテーマソングの流れる中、楽しそうに踊る二人を見ていると「ベルサイユのばら」とはある意味異なる、良い意味での宝塚歌劇団らしい作品と言えるのではないでしょうか。
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この原作コミックは28巻あるのですが、これをわずか1時間45分にまとめ上げた宝塚歌劇団の先生方に感謝申し上げます。
それでいて、ストーリー的には、省略せざるを得ない部分があったものの、原作の本質は崩さずに作られていて、原作を読んだ人も、読んでいない人も共に引き込まれる作品になっていると思います。
カイルやユーリ、キックリ、イルバーニ、ナキア皇太后は、原作にほとんどそっくりで驚かされました。
ラムセスは、芹香斗亜さんの個性を活かしたイメージになっていて、良かったと思います。
また、限られた時間内に演じられた作品であるにもかかわらず、主要登場人物のポイントとなる決めセリフは、きちんと押さえられており、私には何度見ても飽きない作品となっています。
「新源氏物語」や「あさきゆめみし」にしても長編なのに、これだけの原作を限られた時間の中で演出してしまう宝塚歌劇団の先生方には、頭の下がる思いです。
ありがとうございました。
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まず、驚かされのは、宝塚歌劇団の取り上げる時代の幅が非常に広いことでした。
大河ドラマも驚きの時代把握率だと思います。
スサノオやMAHOROBAのヤマトタケルのミュージカルもありましたが、中国の歴史書で年代が特定できる最古級の人物の一人が、今回取り上げられている倭の女王(邪馬台国を含めた倭の国々の連合の女王)ヒミコです。
オリジナルキャラクターで邪馬台国の兵士となったタケヒコ(明日海りおさん)や実在の人物であるヒミコ(マナ:仙名彩世さん)たちを絡めて、愛情とそれぞれの苦悩や友情を交えて、とてもわかりやすいストーリーに仕上がっていると思います。
また、実際にこの時代に起こった日蝕も入れて、物語を構成しており、宝塚歌劇団の先生方には頭の下がる思いでいっぱいです。ありがとうございました。